海外のフィットネスクラブを見たとき、みなさんは何を感じるだろうか?
そんなことをたまに訊いてみたくなる。
私はこんなことを考える。というのを、今日は記してみたい。
オーストラリア・アデレード近郊の街マノ・パラ(Munno Para)に、2026年5月19日オープン予定のRevo Fitness。
1クラブ単位で見ると、世界の先進地域における“ごく標準的な”クラブだ。
ところが、その「標準」のなかにこそ、日本のフィットネス事業者が今こそ読み解いておきたい構造がある。
今号では、この一店舗を入り口に、「本格派×低価格」というポジショニングの正体と、そこから引き出せる戦略的示唆を整理してみたい。
◆Revo Fitnessとは_オーストラリアで今もっとも伸びるチェーンのひとつ
「ごく標準的な」と書くと怒られそうなので、少し補足しておきたい。
このクラブを展開する会社は、2012年に西オーストラリアで1号店を開設。今年Crunch Fitnessを買収して全国70施設まで拡大し、2027年末までに100クラブを目指している、オーストラリアで今もっとも伸びている低価格・大型フォーマットチェーンのひとつだ。
そのうえで、1クラブ単位で見たときの設備構成は、世界の先進地域の「標準形」と言える。マノ・パラの最新店舗は、延床面積2,480㎡。
◆ 標準仕様―HIIT、リカバリー、横一列スクワットラック
世界の標準施設には、HYROXトレーニングなどにも対応したHIITエリアとリカバリーゾーンが、もはや必須だ。
横一列にレイアウトされたスクワットラック(このクラブは12台設置)、豊富なウェイトトレーニングギア、広大なカーディオエリア。こうした構成は、欧米のほとんどのジムで当たり前の光景になっている。
料金は、最もベーシックな会員種別が週9.69豪ドル〜(およそ1,000円)。ここまでは「低価格大型クラブ」の典型と言っていい。注目すべきは、その先の設計だ。
◆「+3豪ドル」で開く、もうひとつの世界
このクラブのいわゆるウリは、19台のリフォーマーピラティスベッド、2台のEvolt360ボディスキャナー、7台のマッサージチェア、BLACKROLLフォームローラー、リカバリーギア。これらが24時間いつでも利用できる会員種別になる