今年6月にオープンしたティップネス王子は、同社で初めてレズミルズプログラムを導入した。さらに、LesMills Japanが2018年より展開しているバーチャルプログラム「LES MILLSVirtual」も導入。利用を分散させ混雑緩和に寄与すると同時に、エントリープログラムとして初期定着にも効果を発揮している。

  • 金井紘一氏
    株式会社ティップネス ティップネス王子 支配人
  • 新井美音氏
    Les Mills Japan 合同会社 マーケティングダイレクター

スタジオスケジュールを充実させて利用を分散し、密を避ける

同クラブがレズミルズプログラムを導入したのは、今後、人材不足が予想されるなか、プレコリオプログラムを活用することで解決できる部分があると考えたため。プレコリオプログラムのなかでレズミルズを選んだのは、レッスンのクオリティーが高いこととバーチャルがあることだった。

レズミルズプログラムの導入を決めたのは新型コロナウイルス禍(以下、新コ禍)が起こる以前だったが、結果的に新コ禍により感染予防対策による経費増、スタジオ定員減、新生活様式による来館時間の変化、休会・退会による会員減など様々な課題があるなか、バーチャルを導入したことが奏功している。

「withコロナでは、密を避けるために分散して利用していただくことが必要です。バーチャルプログラムを活用することで、コストを抑えてスタジオスケジュールを充実させることができます。スタジオ定員数を減らしているなか、バーチャルクラスの導入は、お客さまの満足度を保つのにとても役立っています。また、これまでより来館時間が早い方が多いのですが、そのような変化にも対応しやすいです。当店はオープン時からバーチャルプログラムを展開しているので、特にフィットネス初心者の方は抵抗なく参加されています。一方でリアルのレズミルズプログラムは人気の高いインストラクターが担当していることもあり、レズミルズファンの方が多く、そのために遠方から入会された方もいます」(金井氏)

同クラブでは、新入会者へのご案内時にバーチャルプログラムを勧めている。自由に出入りでき、プレッシャーもないことから、スタジオプログラム参加に抵抗感のあるフィットネス初心者も参加しやすい。

迫力と臨場感のあるプログラム 参加者にわかりやすい映像

レズミルズのバーチャルプログラムの特徴は、世界のトップインストラクターによるクラスで、高いモチベーションを与えてくれること。ライブクラスの映画版のようなクオリティーで、迫力と臨場感のあるフィットネス体験を得られる。

「撮影と映像編集にも、バーチャルの参加者を想定した工夫がされています。例えば、参加者にフォームや動きをよりはっきりと見せるために、バーチャル専用のカメラアングルを導入しています。またクラス中、参加者がイクイップメントを変更したり調整したりする時間を設けるような編集にしています」(新井氏)

初心者のスタジオ参加に効果 差別化と継続につながる

ティップネス王子では、若年層を中心に、内容や時間によってバーチャルクラスも定員いっぱいの参加者がいる。一般的にスタジオプログラム参加者は定着率が高い傾向があるが、同クラブはまさにスタジオ利用率が高く、退会率も低い。

レズミルズによる調査でも、以下のような結果が出ており、これらからも、バーチャルへの関心が高いことがうかがえる。

  • 10人中5人の会員が、バーチャルクラスがあることがクラブに通う決定要因になったと答えている
  • 10人中4人の会員が、高品質なバーチャルクラスを利用できることがクラブを継続する理由だとしている
  • バーチャルクラスの参加者は50%以上のクラスで平均7名以上
  • バーチャルクラスの参加者は過去3年間を通して毎年倍増

新コ禍によって様々な変化が起こり、クラブにも対応と適応が求められる今、スタジオ活用の幅を広げるツールとしてバーチャルプログラムを活用できるのではないだろうか。