コロナ禍でも米国のジムの1月の会員数急増、背景にデジタルとリアルの融合したサービス
先日、Bloomberg(2021年1月19日/記者 ジャクリーン・ダバロス氏)に「コロナは、どのようにフィットネス業界を変えたのか―バーチャルクラスとメンタルヘルスサービスは、パンデミックによって急激に普及。フィットネスクラブチェーンの経営幹部は、今後もそれが続くと予想」と題する記事が掲載されていました。
アメリカのフィットネス市場の今がとてもよく理解できる内容でした。 アメリカでは、コロナウイルスの影響でフィットネスクラブの入場制限が行われ、さらに一部のエリアのクラブが完全に閉鎖されたにもかかわらず、2021年1月の会員数の急増は過去数年と同じ傾向にあり、さらにいえばいくつかの点で過去を上回っている数値さえもあり、その一つに、オンラインクラスの爆発的な増加があるとのことでした。
そして、オンラインクラスでは、肉体的な健康だけでなく精神的な健康も維持しようとする、消費者の動きが見て取れるとのことでした。
記者は、高級ジム運営会社のデジタルプラットフォームの拡大を担当するEquinox Groupの子会社Equinox Media CEOのジェイソン・ラローズ氏の次の言葉を引用し、この記事を締めていました。
「未来のサービスはデジタルとリアルの融合にあります。一部のクラブが縮小しているという事実があるにもかかわらず、人々は精神的な健康と肉体的な健康のバランスを目指していますので、消費者の需要は活況を呈しています。今、フィットネス事業者へのステークス(評価)はより高くなっています」。
記事の中から、いくつかファクトを抜粋して示します。
空気を読んでジムを20時閉店にするのは愚、コロナ禍の今こそフィットネスが大事だという空気をつくろう
アメリカでは、フィットネスサービスは、「Execise is Medicine(EIM)」の言葉通り、エッセンシャルで、安全なものとして、IHRSAなどの業界団体が主張し、多くの人々がそのことを理解しています。
それが、先の記事にあった「2021年1月の会員数の急増は過去数年と同じ傾向にある」という結果に現れているということでしょう。