フィットネクサス株式会社(以下、フィットネクサス)は2店舗目となる24時間ジムを神奈川県の相模原に2021年7月4日にオープン。こだわり溢れる充実したサービスを低価格で提供し、スピーディな集客に成功。これを実現するためにhacomonoのシステムを導入し、お客さまの体験価値の向上と運営のスリム化を実現。その取り組みについて訊いた。
百聞は一見に如かず 見学者は納得と感動により入会
オープンして間もないフィットネクサス24相模原であるが、すでに新規の会員募集を一旦停止せざるを得ないところまで集客ができている。施設のコンセプトは「サードプレイス」で、公園のような第三の場所を生活者に提供することを目的としている。
各エリアにもその世界観が反映されている。入口から見て手前はテクノジム製のマシンが並ぶ初心者向けのGrassエリア。モニター付きのマシンが置かれており、スタッフが不在となる時間帯であっても会員さまはガイドに沿ってマシンを利用できる。
入口から見て奥はBull製の本格的なマシンとフリーウェイトで構成されているForestエリア。まさにトレーニングの森だ。黒を基調としたレイアウトで、男性の利用者が多いように感じるが、ヒップスラストやアブダクションなどの女性に人気のマシンも用意している。
Lakesideエリアはいわゆるスタジオで、ホットスタジオ含めて2つ備えている。照明にこだわり、合計で14種類ものライトアップを実現。ヨガやダンス、ズンバなどのプログラムに応じてインストラクターが使い分けられる。
ユニークなのは人工芝が敷かれているストレッチエリア。キャンプ用のいすや公園でみるような横長のベンチがあり、まさに公園のようにくつろぐことができる。
また、マッサージチェアも無料で使い放題。会員さまはトレーニング後に利用してリラックスできる。
これだけの設備が揃ってレギュラー会員の料金が3,300円(税込)というから、施設を見学にきた会員さまは高確率で入会を決められる。
「会費が安いだけだと、逆にチープなジムなのではないかと疑われてしまいがちですが、見学に来られたうえで感動を与えることができています」と鈴木氏は言う。
また、選択と集中によって、棲み分けもしっかりと行っている。「プールやシャワー、無料のロッカーなどは設置していませんが、手ぶらでペットボトルの水1本もってくれば利用できる手軽さが、公園のようなサードプレイスになると考えています」と鈴木氏は話す。
このチャレンジングな価格設定は、水1本を1ヶ月毎日飲むのと同程度の金額という意味も込めているそうだ。どうすればこのような運営が可能なのだろうか。
低価格で満足のジムを実現する 会員さまの体験価値の向上
この理想のジムを実現するために導入されているのがhacomonoだ。会員管理、入会手続き、予約、決済などの機能を提供するクラウドシステムである。
まず、お客さまはインターネット上で入会手続きが可能で、従来であれば20分掛かっていた入会手続きを5分未満に短縮。「今後はこれを0分にするポテンシャルも感じるので楽しみです」と鈴木氏は意気揚々と話す。
また、会員さまの体験価値の向上という観点ではスタジオの予約機能が秀でている。1店舗目の羽村では、整理券でアナログに予約を取っているためスタッフもその整理券の配布の準備に時間をかけなければならないし、会員さまは整理券を受け取るために来店が必須になる。また、来店したとしても整理券の配布が終了している可能性もある。
そこで、この業務を2店舗目の相模原ではhacomonoで完全に電子化。予約状況が一目瞭然で、予約も万が一のキャンセルも来店せずに完結できる。スタッフは整理券の配布は一切せず、iPadで出席者をチェックするだけでよい。
このように、マシンなどの設備のみならず、テクノロジーを使ってスムースな体験を提供できている。
スタッフの業務を効率化 時間もコストも圧倒的に削減
hacomonoを導入すれば、会員さまの体験価値の向上のみならず、運営サイドの業務も効率化できる。ロープライス・ハイクオリティのフィットネスジムの実現には必須だ。
そしてスタジオ予約を含めたDXを推進できる点が導入の決め手となっている。今後はさらなる体験価値の向上と業務効率化を実現するべく、hacomonoのサービスもジムと共に進化し続ける。