Part1では、アメリカの優良クラブの現状と、日本のフィットネスクラブが再生を図るためのヒントについて紹介した。ここからは実際にクラブでマネジメントを行っている参加者からの質問についてQ&A方式で紹介していこう。

Q&A

Q:規制緩和により、オンラインのプログラムが支持されていないように感じます。

古屋:オンラインでなければならない人はどういった方なのか、新しい顧客の新しいニーズをつかむことが大切。既存の顧客はリアルのプログラムが好きなので、オンラインをやめているクラブも多いですが、新規顧客を獲得するためには、オンラインが好きな人や、オンラインでなければならない人は誰なのかを明確にすることが大切だと思います。ハイブリッド型のプログラムも選択肢のひとつでしょう。

Q:パーソナルトレーニングが海外では進んでいないとのことですが、日本ではむしろ盛んになっているような気がします。

古屋:日本では、非常に伸びています。多くのクラブがパーソナルトレーニングとプロテインの販売を強化しており、客単価は20~30%上がっています。これまでほとんどなかった付帯収入が上がってきているクラブも増えています。ただ、海外も同じですが、日本でも個室パーソナルが増えてきており、フィットネスクラブのパーソナルトレーニングというよりも、フリーのトレーナーがセッションを提供する傾向があります。

Q:総合型クラブはランニングコストが高くダメージを受けているところが多いと思いますが、全国的にそうなのでしょうか?また打開策などがあれば教えてください。

古屋:実際に総合クラブの回復率が一番遅く、24時間ジムで、フリーウェイト好きの若い客層を狙っているジムの方が戻りは早いです。地方では8割程度回復している総合型クラブもありますが、都市部では5割~7割といったところでしょうか。赤字で経営しているクラブも少なくありません。コロナの収束と会員数の増加は同期していますが、昔に比べるとピーク数は少なくなっていますし、様々なコストも上がってきているので、利益を出すのはますます難しくなっています。そうであれば、例えばプールエリアなど、コストが高いところを閉める、またはコ