フィットネスクラブの見学・体験を専門に指導する第一人者、林佳範氏。「8割理論」とその具体例について説明し、顧客の欲求について整理した後、現場で使えるアプローチを解説する。さらに、人材採用における手法でも汎用できるとし、実例を挙げる。
今回は、見学・体験者への8割型の戦略的アプローチについて一緒に考えていきます。このアプローチに欠かせないのが8割理論です。8割理論とは、80%の成果を出すために大切なのは、たった2割に集中するだけという考え方です。
8割理論とは?
最初に、8割理論で成果を上げる方法ですが、色々な考え方ができます。実際の経験談で3つほど例を挙げましょう。例えば、
というものです。今回はこの見学者・体験者の8割型の戦略的アプローチを見直すことで、効果的に成果を出す考え方や具体策についてご紹介します。
見学者・体験者への戦略的アプローチをする場合に、最も効果的なのが欲求にアプローチする点です。そこが大きく明暗を分けます。ではどんな欲求? それは「8割の欲求」です。8割の欲求に集中してアプローチする! 実はこれがとても重要なのです。
見学者・体験者に共通する欲求とは?
そもそも、見学者・体験者に共通する8割の欲求は何なのでしょうか?
ご存知の通り、答えは「痩せたい」です。私は、20年以上、見学・体験に没頭し、今まで延べ10万人以上の見学者・体験者・新規入会者の欲求と向き合ってきました。
アンケートには様々なことが書かれています。入会後の初回ヒアリングでも色々な悩みがあります。ただ言えることは、8割の人が「痩せたい」です。単に痩せたい人もいれば、病気や膝の負担などで痩せたい人もいます。そうなのです、結果8割は痩せたい!なのです。
つまり、シンプルに「痩せたい」に集中アプローチすれば成果が上がるのです!
現場のアプローチを考えてみる!
では、実際に現場に、痩せたいに集中したアプローチでは何をしているのか?を質問してみましょう。
すると、答えはあまりでないでしょう。なぜなら、8割の欲求(痩せたい)に集中アプローチの手順を教えてもらっていないからです。
で