様々な施設業態が、続々と誕生してきているフィットネス業界、その価値向上の施策とは何か!
近年のリアル店舗では、コロナ禍でオンラインフィットネスがヒットしたように、時代背景に沿った施設の付帯が見られ、コワーキングスペース、リラクゼーションスペース、サウナ施設などカテゴリーの幅をアピールし、顧客のエントリーポイントを増やそうとする動きが顕著になっている。
対象顧客が生活上で恩恵を感じられる施設とは何か、価値向上の効果は、顧客満足度が向上→再来店率が向上→継続率が向上→生涯顧客価値(LTV)が向上→経営の安定→再投資のサイクルとなるはずだ。では価値向上のために大切になることは、何か?
「行きたくなるクラブづくり」経営者自身が楽しんでいるか?
価値を生み出すために、空間デザインやコンセプトが、クラブでは重要なファクターと常に語ってきた株式会社オーエルシージャパン 代表取締役CEO 佐々木康昌氏。改めて施設価値向上に以下6つのポイントを挙げる。①リアルの肌感、②通いやすさ(アクセス)、③ハードへの投資、④コンセプト、⑤メディアセレクション、⑥わくわくすること。総合型業態と小規模業態(ブティック型業態)を例として、これら6つのポイントに迫る。
ありそうでなかったフィットネスサロン「lill total beauty salon」日本初の美容室経営者が作った事業モデル
2022年9月5日、埼玉県久喜市に「lill total beauty salon」(以下、lill /リル)がオープンした。lillは、全国初の、美容室がプロデュースした24時間女性限定のフィットネスサロンで、事業を成功させている。女性専用のフィットネス×美容をコンセプトに、何かつくれないだろうかと、常に考えてきたが、フィットネス事業のノウハウがなく、トレーナーを雇うツテもなく、しかもコロナ禍。セルフエステも考えていたが、行き詰まり感を打破してくれたのが、「MIRROR FIT」であったという。どのように活用し、施設価値の向上に活かしているのか。合同会社RIMAGE 代表社員 荒井亮太氏に訊いた。
街に集い、住む人の健康づくりをする新しい総合型ウェルネスクラブ「RR Conditioning & SPA」
岡山市北区下石井に、2022年9月に再開発事業で開街した、オフィス、分譲マンション、商業施設の複合都市「杜の街グレース」内に、2023年11月23日「RR Conditioning & SPA(ダブルアール・コンディショニング & スパ)」が開業した。「免疫力・治癒力を高め、10年先も健康な心と体をつくる」をコンセプトに、コンディショニングジム、天然温泉スパ&サウナ、岩盤浴、リカバリー(施術)、フィットネス、ゴルフラウンジ、リラクゼーション、メンバーラウンジを備えた新しい総合型ウェルネスクラブである。両備グループが持つあらゆるノウハウが投入された。運営を統括する、両備ホールディングス株式会社 両備経営サポートカンパニー ウェルビーイング事業部 白水 貴氏を取材した。
USEN MUSIC Entertainment 音楽×映像×エンタメで、店内演出のすべてがこれ1台
afterコロナの今、会員はリアルのクラブに戻ってきている。そのような会員は、どのようなことに体験価値を感じて、通い続けているのだろうか? どうしたら、リアルの価値を高めることができるのだろうか?株式会社USEN 企画開発本部 音楽配信事業推進部 亀割 誉氏は、リアルの価値を提案するためのニュースタンダードとして、空間演出とエンタメ要素の重要性を挙げる。同社の、「USEN MUSIC Entertainment」はTV1台で、音楽×映像×エンタメによる空間演出を実現するという。