今年の冬はコロナ禍以降初めての冬となり、私たちがこれまで経験したことのない冬を迎える。新型コロナウイルスやさらにインフルエンザの感染も心配され、予防のために外出を控えたり、リモート勤務による運動不足やコロナ禍が続いていることからくるストレスも懸念される。

女性だけの30分健康体操教室「カーブス」など運動施設を運営する株式会社カーブスジャパンは、①3ヶ月以上前から週一回以上運動をしている人(以下運動している人)と②半年以上前から運動していない人(以下運動していない人)(①②ともに20代から60代の男女計761人)に生活上のストレス、運動とポジティブな気分の関係などをアンケート調査した。

運動するとハッピーホルモンといわれるセロトニンが分泌されることは知られ始めているが、①運動している人へのアンケート調査によると、運動後に「前向きな気持ちになる」「幸せな気分になる」「笑顔が増える」などポジティブな気分になることを実感している人が年齢や男女を問わず約8割いることがわかった。

また、今年の4月以降から現在まで毎日の生活の中で、気分の落ち込みやストレスを受けているかについて聞いたところ、①運動している人と②運動をしていない人ともに約8割がストレスを実感していること、ともに半数以上の人がコロナ禍以降に体力の低下を感じていることもわかった。

体の資本は筋力をつけること。筋力アップを図り体力をつける運動を生活に取り入れ各々が自ら進んでストレスをコントロールすることが、今年の冬をハッピーに乗り越えるヒントになるのではと考えられる。以下、アンケート結果について専門家の説明も交えながらご紹介する。

調査結果

運動後にポジティブな気分になると感じている人が77.9%も

運動している人に、運動後にストレスが解消するかを調査したところ、79%がストレス解消を感じたことがあると回答し高い数値となった(図1)。さらに、運動後の気分を調査したところ「幸せな気分になる」「気分が前向きになる」「笑顔が増える」などポジティブな気分になる人が77.9%となり、年齢問わず男女ともに感じていることがわかった(図2)。

図1)あなたは運動によりストレスが解消されたと感じることはありますか?(単一回答)
図2)あなたが運動をした後の気分を教えてください(単一回答)

運動がストレスのコントロールに役立っていると感じている人が81.8%

今年4月以降、気分の落ち込みやストレスを感じた人は、①運動している人が68.8%、②運動していない人は68.2%が感じたと回答。双方ともに6割を超た。また、運動とストレスコントロールの関係についてきいたところ、①運動している人のうち81.8%が運動することがストレスのコントロールに役立っていると回答している。(図3)運動している人もしていない人も生活においてストレスを感じることは同じだが、運動している人の8割以上がストレスコントロールに運動を上手に取り入れていることがわかった。

図3)あなたは、運動をすることがストレスのコントロールに役立っていると感じますか?(単一回答)

運動している人の53.5%が運動によりセロトニンが分泌されることを知っている

さらに、運動によりセロトニンが分泌されることを知っているかという設問に対しては、①運動をしている人は53.5%が知っていると回答し半数を超え、②運動をしていない人は25.6%が知っている、全く知らない人は48・9%にのぼる結果となった。

調査対象者が感じているストレスはコロナ禍の影響が大きい

ストレスの原因についても調査したところ、コロナ感染を気にする生活が続くことを筆頭に、コロナ禍が続くことへのストレス、家族・知人らとの人間関係、在宅やオンライン化した勤務や経済的理由など様々な理由があがっている。(図4)

図4)あなたが感じる気分の落ち込みやストレスの原因は何ですか?(複数回答)

日頃実施している運動はウォーキング、筋トレが人気

運動している人に、日頃実施している運動の種類について聞いたところ、ウォーキングが64.7%と高い人気となり、次いで42.1%で筋トレが続いている。この2種は他に比べ人気が高いことがわかる。(図5)

図5)あなたが日頃実施している運動の種類について教えてください。(複数回答)

半数以上が今年4月以降体力が落ちたと感じている

また、運動している人、運動していない人双方に今年4月以降に体力が落ちたかをきいたところ、運動している人の51.5%、運動していない人の52.9%が体力低下を感じていた。体力が低下したと感じるということはそれだけ筋力が衰えたことを表している。

8割を超える人がコロナ禍の影響によるストレスは今後も続くと考えている

「コロナストレス」「コロナ疲れ」と呼ばれるコロナ禍の影響によるストレスは続くと考える人は運動している人が83.3%、運動していない人が82.2%とともに8 割を超える高い数値だった。運動している人もしていない人もそれぞれの環境で様々な理由でストレスを感じていることがわかった。

まだまだコロナ禍の影響が続く今年の冬は心身ともにストレス過多の生活となることが予想される。コロナ禍という環境を変えることは難しいが、主体的にストレスに立ち向かうために運動を生活に取り入れること、運動の中でも体の資本となる筋力をアップさせるためには筋トレをすることも重要だ。ストレスをため込まずにポジティブな気分にリフレッシュすることが健康的な毎日の一歩となると考えられる。

根来秀行先生のお話

セロトニンは脳の神経細胞を活性化し元気にする働きをもつことから別名「ハッピーホルモン」とよばれており、不足すると精神的ダメージを受けやすくなる。セロトニンは筋トレや有酸素運動などのリズム運動をすることで健康的に増えることがわかっているため、ストレス緩和やポジティブな気分になるためにはそれらの運動をすることがオススメ。

アンケートでは体力低下を感じている人が多いが、体力を向上させるためには筋肉量を増やすことが重要。ウォーキングや体操では筋肉の衰えを食い止めることはできない。筋肉は筋肉に負荷をかけた筋トレでしか増やすことはできないため、体力が落ちたと感じている人は筋トレすることをオススメする。運動時にはリズムよく「イチニ・イチニ」とリズムを取りながら運動するとよい。また、セロトニンの分泌のピークは、お昼前後。その時間帯に運動をすることで効率よく増やすことが可能となる。ストレスの多い社会、より多くの人が「ハッピーホルモン」と上手に付き合うことを望んでいる。

<根来秀行(ねごろ ひでゆき)先生プロフィール>
ハーバード大学医学部客員教授。ソルボンヌ大学医学部客員教授。奈良県立医科大学医学部客員教授。杏林大学医学部客員教授。事業構想大学大学院理事・教授。医師・医学博士

アンケート調査概要

  • 調査対象
    20代、30 代、40 代、50代、60 代の運動している男女、運動していない男女 計761名
    ①運動している人:3ケ月以上前より、週1回以上運動している
    ②運動していない人:半年前より、運動していない
  • 調査方法
    ネット調査
  • 調査日時
    2020年10月22日~23日

カーブスのご紹介

女性だけの30分健康体操教室「カーブス」は、病気と介護の不安と孤独のない、生きるエネルギーがあふれる社会をつくることを目的に、全国に2,000店舗超を展開し、40歳代~70歳代を中心に約70万人※1(2020年8月末日現在)の会員をサポートしている。男性用は「メンズ・カーブス」が、現在、鳥取県大山町、長野県茅野市・安曇野市、大分県大分市、埼玉県東松山市、京都府京都市の6店舗展開している。

カーブス独自のトレーニングは、30秒の「筋力トレーニング」と30秒の「有酸素運動」を交互に実施し、1回30分で健康づくりに必要なすべてのトレーニングが行える。また、カーブスのマシンは、体力や筋力に合わせて動かす速さで負荷が変わる油圧式のため、お一人おひとりに合わせた最適な負荷で全身を鍛えられる。

カーブスは、大学・専門研究機関との共同研究により様々なエビデンスを保有している。カーブスのサーキットトレーニングは、ダイエットや健康改善など、メタボ解消と転倒防止に必要な脚力のパワーアップによる介護予防対策※2、高齢者の記憶などの広範囲な認知機能の改善※3などに効果的なことが実証されている。また、30分のサーキットトレーニングをたった1回実施するだけでも、認知機能(抑制能力)と活力が即時に向上※3することが明らかになった。

生活習慣を変え健康を目指す・維持するという考え方を「ビヘイビア・ヘルス」といい、米国医療界のトレンドとなっている。カーブスのインストラクターは、会員一人ひとりが自身の目標を達成するために、身体の状態や目的に応じた運動指導の他、運動を続けていただくためのサポートを行っている。

※1約83 万人(2020 年2 月末日時点)の会員が、新型コロナウイルス感染症の影響により約70万人となっている
※2国立健康・栄養研究所との共同研究 ※3東北大学加齢医学研究所との共同研究