2017年より一般社団法人日本フィットネス産業協会(以下、FIA)が開始した国家資格、フィットネスクラブ・マネジメント技能検定(以下、FCM)。その1級試験で見事合格した方々に、対談形式で、学びを進めるにあたってのポイントなどを聞いていく。毎回、印象に残った問いを挙げてもらい、そこからの気づきなども紹介。ただ資格取得のために勉強するのではなく、実務に活かすためにいかに学ぶべきかを感じ取ることが大切だろう。先輩たちの話を参考に、自分なりのスタイルを見つけて効率よく、学びを進めてほしい。(※以下、敬称略)

初めて取り組んだ過去問の自己採点は 40 点

守谷:私は支配人を中心に20年間、現場で経験した後、4年ほど前に本社へ異動となりました。現在は業務改善室の室長として、総合型スポーツクラブ店舗のサポート業務を行っています。1級の試験は、当社からなかなか合格者が出ないこともあって、現場経験の長かった私にも会社から受けてみるよう指示されたことがきっかけで受けることになりました。この歳で大学受験のときより勉強しました。日ごろ店舗にアドバイスなどをしている立場上、プレッシャーも非常に大きかったですね。

中島:私は、当社が12年前にフィットネス事業の「ルネッス」を立ち上げたときの1号店の店長で、その後3店舗の店舗立ち上げなどを歴任しました。’20年11月に事業本部の店舗開発部門に異動し、守屋さんと同じく各店舗の業務改善サポートを担当しています。そのため、会社から「今後、スタッフや店長に教育のためFCM検定を受験させるべきか判断してほしい」と言われて1~3級のテキストを渡されたのですが、気づけば業務で困ったときなどに辞書のように使っていました。そのうち私も受験資格を満たしたので、受験してみることにしたのです。

守谷:大体3ヶ月~半年ぐらいの勉強期間が必要と聞いていたのですが、テキストが手元に届いたときには1ヶ月を切るぐらいでしたので、短期集中で取り組みました。そもそもブランクがありすぎて試験勉強の方法を忘れてしまっていたので、娘にも教えてもらいました。

私は片道の通勤に2時間ぐらいかかるので、主にそこを利用して1級のテキストを読み込んだのですが、座ると寝てしまいますから