2017年より一般社団法人日本フィットネス産業協会(以下、FIA)が開始した国家資格、フィットネスクラブ・マネジメント技能検定(以下、FCM)。

その1級試験で見事合格した方々に、対談形式で、学びを進めるにあたってのポイントなどを聞いていく。毎回、印象に残った問いを挙げてもらい、そこからの気づきなども紹介。ただ資格取得のために勉強するのではなく、実務に活かすためにいかに学ぶべきかを感じ取ることが大切だろう。

先輩たちの話を参考に、自分なりのスタイルを見つけて効率よく、学びを進めてほしい。(※以下、敬称略)

フィットネス事業の整備に向け、自ら挑戦を決意

大隅:私は学生時代、野球やラグビーに取り組んでいました。中学時代、今から思えば生意気な子どもだったと思うのですが、コーチから言われることがあまりしっくりこず、自分でNSCAや海外の論文などを読んでトレーニングメニューを考えていたんです。

それで実際に効果も出て面白さを感じたため、進学した順天堂大学でもスポーツ健康科学部に進みました。就職にあたっては地元のためになる何かをと考えていたところ、ちょうど当社(株式会社斎喜ビル)がフィットネス事業を立ち上げるということで声をかけてもらい、入社しました。ですから入社してすぐ新店の立ち上げに携わることになり、3年前の26歳から支配人を務めています。

今回の試験は、当社がフィットネス事業を立ち上げてからまだ6年と日が浅いこともあり、これから組織を整えていくうえで、まずはトップである自分が業界の国家資格を取得しようと考えたことがありました。

また、今後、昇格基準の1つに導入しようという検討の一環でもあります。

谷口:私はかつて、業界大手の企業で働いており、現在の施設はその受託施設として運営していました。施設立ち上げ当時から支配人として赴任していましたが、2年半ほど前に当時の運営会社である株式会社日立ライフ(現:株式会社日立リアルエステートパートナーズ)が自主運営に切り替えるにあたって、長年住み続けてきた地域への愛着と、もっと盛り上げたいという思いから運営側に転職することを選択し、現在に至ります。

FCM検定については実は昨年まで知らなかったのですが、偶然、展示会のSPORTECでFCM検定の事務局の方から試験の存在を聞き、私自身、この業