ウェアラブル端末は、アクティブな消費者が切望するパーソナライズされた体験を生み出すことができる。フィットネスクラブも、このテクノロジーから恩恵を受けることができるのだ。

消費者はダイエットや筋力アップなどの結果を求めてフィットネスクラブに入会するが、それは物理的な結果だけではない。現在、活動的な消費者は、単純にアクティブな生活を送るため、あるいは精神的な健康を維持・向上させ、ストレスを解消するために運動をする傾向が強くなっている。このような総合的な健康への新たな注目が、ウェアラブル・テクノロジー市場を膨らませている。

フィットネス業界にとって、これはポジティブなカルチャーシフトと言えるだろう。ウェアラブル端末に対する世界のエンドユーザーの支出は、2021年末までに815億ドルに相当し、2022年末には900億ドル以上に達すると予想されている。

近年、消費者はパーソナライズされた体験を渇望しており、まさにその理由からウェアラブル・フィットネス/ウェルネス・トラッカーを購入している。健康アプリやウェアラブル端末を機器と同期させることができれば、会員に究極のパーソナライズ体験を提供することができる。ウェアラブル端末への投資は、ビジネスにも有効と言える。

ウェアラブル端末が生み出す即効性のある報酬を求める消費者

アクティブな消費者について、「The Next Fitness Consumer Report」は、身体活動の主な推進力は長期的な健康効果であることを明らかにしている。同レポートでは「具体的なフィットネスの目標と結びついた健康効果、自己鍛錬を学ぶ機会、健康・フィットネスの習慣から得られる喜び・楽しみのすべてが、(アクティブな)消費者のモチベーションに大きな役割を果たす」と指摘している。

消費者は、フィットネスやヘルス・トラッカー、ウェアラブル端末を活用して、健康維持や健康目標の達成、パフォーマンス・レベルの把握などを行っている。先進的なウェアラブル端末は、食事行動、日光浴、体温、疾病リスクなどを追跡することができる。

ウェアラブル端末は、以下を追跡することができる。

ウェアラブル端末は、健康とウェルネスの指標のためのワンストップショップだ。消費者は、アクティビティや健康全般の目標を入力し、エクササイズを行い、その進捗を簡単にアクセスできる1つの場所で追跡することができる。この場合、